追悼秘話 藤村俊二さんが語った「美しく謝りたい」の意味

公開日: 更新日:

「おヒョイさん」の愛称で親しまれたタレントの藤村俊二さんが1月25日に心不全のため亡くなっていた。82歳だった。軽妙な雰囲気に、チラリと見せるダンディズムとシャイな一面。その愛されるキャラクターだけでなく、飄々とやりたいことをやり抜く生きざまに、魅了された人は多かった。

 かつて、日刊ゲンダイ連載「死ぬまでにやりたい3つのこと」に登場。たばこをやめて葉巻にしてから、心にとまった言葉をシガーケースの中敷きの紙にペンで書くようになったというエピソードを披露、こう語っている。

〈(書いた言葉の中に)「美しく謝りたい」というのがあります。これが僕の人生最大のテーマ。「悪かったねぇ」じゃダメ。携帯電話で「どうもすいません」なんてもってのほか。どんな些細なことでも目を見て謝らないと。両親はもちろんカミさん、子供、友達にだって本気で謝れていない。だから、そこら中の人、皆に本気で美しく謝るんです。とはいえ、意識したらダメ。心掛けているうちに、何とはなしに実践できたらいい。3つというより、これがすべてですね〉

 芸能活動のかたわら、1996年には62歳で、東京・南青山に念願のワインバーをオープンさせた。そのバーで藤村さんを取材した芸能評論家の肥留間正明氏がこう振り返る。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  2. 2

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  3. 3

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  4. 4

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  5. 5

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  1. 6

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  2. 7

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 8

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 9

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット