三池作品に出演直訴 遠藤憲一を変えた人生初の“モザイク”

公開日: 更新日:

 大河ドラマ「真田丸」で上杉景勝を好演するなど、今やドラマや映画では欠かせない俳優の遠藤憲一さん(55)。エンケンさんにとって、大きな転機となる出来事とは――。

 ◇  ◇  ◇

「ここでウンコしながら会話して」

 三池崇史監督がいきなりこう言うんですよ。映画「天国から来た男たち」(2001年)のフィリピンの刑務所でのロケの時。主演の吉川晃司さんと初めて会うシーンでした。

 一瞬、「えっ?」ですよ。だって台本にないんですから。でも、いただいた「海野」って男は不倫の末に傷害事件を起こした、キレやすくて破天荒な男なので、何でもありかな、と。人前で平気な顔してウンコすることで、海野の性格が一発で観客にわかるじゃないですか。それでズボンを脱いでお尻丸出し。さすがにモノは出さなかったけど拭くマネしてね。僕の人生で初のモザイクがコレでした(笑い)。

 それ以来、吹っ切れたっていうか、恥ずかしいという意識がなくなって、他の作品でも役に徹することができるようになったんです。三池監督はあまり指示はしないタイプですけど、いろんなヒントをくれる。それを膨らませてワッと演技に生かすのがお好きでね。勉強になりますよ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情