香川照之を超えた? 安田顕が「小さな巨人」で見せた顔芸
「半沢直樹」の刑事版だとか、映画「シン・ゴジラ」と役者がかぶっているなどなど。下馬評では半沢とゴジラを足して2で割ったようなドラマだと揶揄する声も上がっていたが、まるで短編映画を見るかのようにぐいぐいと引き込まれたオトーサンは多かったのではないか。25分拡大版で放送したTBS系日曜劇場「小さな巨人」(21時~)のことである。
初回(16日)視聴率は13.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)。前クールのキムタクドラマ(最終回16.0%)からの客は一部取り逃がしたが、満足度は高かったようで、ライターでドラマウオッチャーの田幸和歌子氏も「ときめきはないんだけれど、確実に面白いドラマ」と評価する。
単純な警察モノではなく、警視庁の本庁と所轄の軋轢や出世争いにも焦点をあて、人間模様を活写したドラマだ。主演の長谷川博己(40)をはじめ、役者陣のアップをこれでもかと多用。「半沢」で“ミスター顔芸”の称号を得た香川照之(51)は、今回も主人公の敵役。歌舞伎の舞台でさらに磨きをかけた“ミスター”の右に出る者はいないかと思いきや、強力なライバルがひとり。バイプレーヤーの安田顕(43)だ。