カッコ悪いのにカッコいい「落語」と「芝居」の二刀流

公開日: 更新日:

 私は以前、喬太郎の白髪についてこんな文章を書いたことがある。

「白と黒、半々ずつの髪は喬太郎の象徴だ。古典と新作、若さと老成、落語の間と芝居の間、それらを共有することによって芸域が広がる」

 それに落語と芝居の二刀流が加わり、昨年は「スプリング、ハズ、カム」という映画に主演した。

「芸人とは全く関係ない普通のおじさんの役でした。映画でくさい芝居をしたら浮いちゃうかなと思って抑えて演技したら、監督さんに言われたんです。『120%の芝居をしてください。スクリーンを通すとちょうどよくなります』と。なるほどな、と納得しました」

 NHKのドラマ「坂の上の雲」にも出演した。

「警察署長の役でちょっとだけの出番でした。明治時代の署長らしい芝居をしようとリハーサルに臨んだら、ディレクターが僕の新作落語のファンだったみたいで、『すみれ荘二○一号』に出てくる市会議員の感じでやって下さいと言われて、その通りに演じたら一発オーケーです。落語の登場人物のキャラクターがドラマでも通じたのが驚きでしたね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フワちゃんは活動休止、男性の体臭批判の女子アナは契約解除…失言続きの和田アキ子はいつまで許される?

  2. 2

    「アッコにおまかせ!」存続危機 都知事選ミスリードで大炎上…和田アキ子には“75歳の壁”が

  3. 3

    中丸雄一「まじっすか不倫」で謹慎!なぜ芸能人は“アパホテル”が好きなのか…密会で利用する4つの理由

  4. 4

    中丸雄一に"共演者キラー"の横顔も…「シューイチ」で妻の笹崎里菜アナも有名女優もゲット

  5. 5

    やす子「暴言トラブル」火消しで“救いの手”も…フワちゃんの言い訳がましい謝罪が“火に油”

  1. 6

    選手村は乱交の温床、衝撃の体験談…今大会コンドーム配布予定数は男性用20万個、女性用2万個!

  2. 7

    中丸雄一「よにのちゃんねる脱退」を求めるファンの声…名物・菊池風磨の“中丸いじり”はもう笑えない

  3. 8

    川合俊一らと男子バレー“御三家”だった井上謙さんは「発達障害の息子のおかげで学んだ」

  4. 9

    自民重鎮の元秘書が「JK性加害」の衝撃!衆院青森3区から出馬表明も、酒乱トラブル続出の過去

  5. 10

    中日・根尾昂は責められない。定石を度外視、一貫性も覚悟もない指揮官の大問題会員限定記事