山口事件は事務所の責任…元アイドル語るジャニーズの原点
「何やってんだ、おまえ!」
合宿所に朝帰りすると、台所にいた和田アキ子がそう言って、怒鳴ったという。居間ではジャニー喜多川氏、その姉のメリー喜多川氏、さらに森進一が麻雀宅を囲み、いわゆる「徹マン」をしていたそうだ。和田に怒鳴られたのは、豊川誕さん(59)。1975年に「汚れなき悪戯」でデビューし、一世を風靡した元ジャニーズのアイドルである。
「合宿所といっても、六本木のマンションの一室でね。僕は郷ひろみが使っていた唯一のひとり部屋をあてがわれていた。実はこのとき『ゴールデン・ハーフ・スペシャル』というアイドルグループのメンバーの子のところに行っていて、それで朝帰りだったんですけど、ジャニーさんもメリーさんもそういうことは一切聞かなかったし、言わなかった。ジャニーさんは独特の感性があって、『女を知らないと女を渇望し、その輝きがファンを引き付ける』と言っていて、このあとの月刊明星だかの表紙の僕を見て『女を知った顔だ』って言ったのは覚えていますね」
■合宿所に酒、たばこ
放任主義だったのは、オンナだけじゃない。合宿所にはごく普通に酒やたばこがあり、当時豊川さんらはショートホープをよく吸っていたそうだ。