山口事件は事務所の責任…元アイドル語るジャニーズの原点

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「ハイミナール(非バルビツール酸系の催眠薬)だったかな、それが仲間内から回ってきて、飲んでデパートの屋上でのイベントに出たときは、途中でろれつが回らなくなっちゃった。それで、ステージから引きずり降ろされました。まあ、いろいろありましたよ」

 62年、渡辺プロダクションの系列会社として創業したジャニーズ事務所。事務所の社長室には豊川稲荷の2.5メートルものミニチュア版がしつらえてあったという。

「当時はタレントにもスタッフにも給料を払えるかどうかという、カツカツの状況だったと聞いています。たのきんトリオが売れるまでは大変だったって」 

 そういう状況もあってか、酒がらみ、オンナがらみのいざこざもあったが、それほど問題視されることもなかった。おおらかといえばおおらか。そんな時代にアイドルだった豊川さんは、いまの芸能界、そしてジャニーズをどう見ているのか。

■山口事件は「事務所の責任」

「僕らの時代は、コンサートをするといっても渋谷公会堂がせいぜい。ドームなんてなかったし、ファンの皆さんに連絡するときは一枚ずつ手書きのはがきに切手貼って送っていた。それに比べて今はインターネットの時代で情報量もスピードも格段に違うんだから、いろいろ大変なんだろうなと思います。山口達也君らの不祥事? それはいけない。事務所の責任も大きいですよ」

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