初週57万枚 King&Princeヒットの裏に“ジャニーズ方程式”
その後、複数のユニットの中から2ユニットを組み合わせ、劇場の1カ月公演に何日間かずつ出演させる。その際、いろいろな組み合わせのユニットの出演日をつくるのがミソだ。
チケットの売れ行きやファンの熱狂ぶりで、どのユニットがより人気を得ているかが分かることになる。“マーケティングリサーチ”を1カ月公演で行っているわけだ。人気ユニットはデビューもまだなのに、ハッキリと“イケる”という手応えを感じられる。その後、さまざまなところで露出させて、ファンの反応を見ながら、「いつデビューするんだろう」という期待感をあおりつつ、ベースとなるファンを増やしていくことになる。
3年かけてようやくデビューとなると、待っていたファンが飛びつく。CDもチケットも売れまくるというわけ。
かつてはジャニー喜多川さんが鶴の一声で「ユーたち、明日から嵐だからね」と言った時代があったが、現在はさまざまなデータの裏付けを取って、売れるタレントをつくっている。“盤石”というしかない。