興行的には大コケのピンチ…映画「億男」は見る価値アリ?
豪華出演陣とスタッフによる映画「億男」が苦戦中だ。興収ランキングでは、まさかの2位発進。最終的な興収も10億円に届かぬ見通しで、全国300館規模で公開された話題作としては寂しい結果だ。映画批評家の前田有一氏も驚きを隠せぬ様子で語る。
「スクリーン数でいえば3分の2程度しかない、幸福の科学製作のアニメ『宇宙の法 黎明編』にも負けていたのには驚きました。製作陣も役者も横綱級を揃えた東宝の実写作品にしては、珍しい低調ぶりといえます。とはいえ、かつて『るろうに剣心』3部作で合わせて125億円を超す大ヒットを叩き出した大友啓史監督は、近年の監督作では『秘密 THE TOP SECRET』『3月のライオン』前後編など人気の高い原作に恵まれながら、わずか10億円にも届かぬ大コケをするなど、波があるのも事実です」
原作は社会現象にまでなった「君の名は。」(新海誠監督)を企画・大ヒットさせるなど、いま一番勢いがある映画プロデューサー・川村元気氏のベストセラー小説。キャストは主演の佐藤健を筆頭に、黒木華、沢尻エリカ、藤原竜也らそうそうたる人気者が顔をそろえる。