社会不信の塊だった堀潤さんがNHKに入局した深い理由は…

公開日: 更新日:

 精神科医の名越康文さんがゲストの“知られざる一面”に迫ります。第2回はジャーナリストの堀潤さん。NHKを退局しフリーランスでの活動も6年を迎えたいま、メディアへの熱い思いが明かされます。

  ◇  ◇  ◇

名越 2013年にNHKを退局されるまでの12年を改めて振り返ると、どんなお気持ちですか。

堀 平成不況のど真ん中で社会人になったので、社会に対して期待や希望を持てませんでした。見上げる空の色はグレー。自分の存在を確認したくてNHKへ入りましたが、簡単ではありませんでしたね。

名越 一朝一夕ではいかない話ですね。

堀 既存のやり方を続けていればテレビは生き残れない。それどころか視聴者の信頼も得られなくなると考え、開かれた報道の在り方を模索していました。でも、東日本大震災や原発の事故が起こると状況は一変しましたね。

名越 危機的状況は閉塞感を生み、守りの姿勢になる。トランプ現象や英国のEU脱退もそうですが、目まぐるしく情報が錯綜する中で一体、何を信じたらいいのかが分かりづらい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ