“加藤の乱”収束…吉本はエージェント契約導入で変わるのか
“飼い殺し”は簡単
「それは長い時間をかけてタレントたちの努力によって作り上げられてきたものです。しかしそうした法整備や仕組みがないままに、いきなり“エージェント契約”といっても機能するのかは疑問です。吉本興業は、番組や舞台や映画などの制作と芸人のブッキングを兼任していますから、巨大な力を持っています。極端な話、加藤を飼い殺して“干す”ことなど、簡単にできるんです」(星野氏)
日本の芸能界にとってエージェンシー制度は「実際どうなるかは未知数」だと星野氏はこう続ける。
「タレントの労働組合が存在するアメリカとは背景が異なります。しかし“SNSの力”には注目しています。NGT48の騒動にせよ、今回、会見をネットでリアルタイム配信した宮迫(博之)と田村(亮)にせよ、タレント側がSNSを駆使することで、世論を味方に付け、巨大な力を持つ芸能事務所を動かした。これは新たな動きです」
加藤の“捨て身”の提言は実を結ぶのか。