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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

世代間の断絶が増す歌謡界に「うたコン」の効用

公開日: 更新日:

 10日の「うたコン」(NHK)は「令和も歌い継ぎたい!永遠のメロディー」と題し、誰もが口ずさめる懐かしの名曲を新旧の歌い手がさまざまな形でコラボ、魅せて聴かせる45分だった。

 オープニングは坂本九。VTR出演の黒柳徹子が「見上げてごらん夜の星を」をリクエスト、在りし日の九ちゃんが歌う懐かしい映像が流れた。

 デヴィ夫人のリクエスト、美空ひばりの「リンゴ追分」は坂本冬美&Little Glee Monster、宇多田ヒカルの「FirstLove」はMay.J&森崎ウィンが歌った。

 郷ひろみ純烈を従えて「2億4千万の瞳―エキゾチック・ジャパン」を熱唱する場面で客席が映り込んでいたが、見渡す限りの中高年以上。郷が「カモ~ン!」と客をあおり、中高年以上の客が手をあげて応えていた。

■SMAPの映像も流れた

 続いて「令和も歌い継ぎたい!デュエット・ソング」として石原裕次郎となぜか奈良岡朋子がデュエットする「銀座の恋の物語」や、「別れても好きな人」「ロンリー・チャップリン」の映像が流れ、ステージでは五木ひろし女性陣に囲まれ、「居酒屋」を披露。カラオケでデュエット曲を歌おうと誘ったところで、やれセクハラだなんだと文句を言われかねない昨今、五木を羨ましく思う人も多かったはず。

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