流行語大賞「一発ギャグ」ナシの背景 芸人に“冬の時代”が
確かに今年は、闇営業問題やタレントの薬物事件、元NGT48山口真帆の暴行事件など、芸能界は暗い話題が続いていた。
一方で、一発ギャグがトップテン入りしなかった背景には、求められている芸人の変化もあるという。
「今は、かつて『エンタの神様』で量産されていたようなコスプレをして、定番のワンフレーズで笑わせるキャラ先行型の芸人より、しっかりしたネタやフリートークができる芸人がウケるのかも知れません。チョコプラも、モノマネやワンフレーズのギャグが注目されていますが、土台となる実力は十分あってネタも面白いんです。今でも深夜に多くのネタ番組はあって、さまざまなタイプの芸人がいますが、かつてより世間に認知されにくくなっていると思います。お笑いファンは知っているものの、老若男女の誰もが知っているという状態にはなりにくい」(ラリー遠田氏)
確かに今年は、この時期、忘年会で誰もがこぞってマネするようなネタが思い浮かばない。それも含めて世相か。