海原かなたさんの酒人生 “おごり、おごられ”先輩との縁

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 1・9分け薄毛の相方、はるかさんの髪を息で吹き飛ばすギャグと、ツッコミが冴える関西のベテラン漫才コンビ「海原はるか・かなた」のかなたさん(72)。酒は強くないが、酔ってすっ転んで7針縫ったり、先輩の役者さんとのいい話を聞かせてくれた……。

■トラックの運転手から漫才師に

 漫才の仕事を始める前に、トラックの運転手をしていたんです。大阪に出てきたばかりで、お店もよう知りませんでしたから、酒屋さんの中にある立ち飲みで飲んでましたねえ。

 そんな20歳ちょっと過ぎの当時、はやり始めたのは洋酒喫茶。バーみたいですけど、30人とか入る店。何回か行きましたよ。当時はサントリーの角の時代でした。オールド、それからリザーブなんかも置いてましたねえ。もう50年も前の話ですけども。

 海原お浜・小浜師匠に弟子入りしてからは飲むことはなくなりました。師匠は女性だし、下戸でしたから。

 その後、飲む時はビールばっかりだし、強くなかった。若手の時ですけど、酔っぱらった帰り、自転車をこいでいたんです。自分では「左に傾いてるなぁ」とわかるんですけど、修正できないまま前のめりで転倒し、溝に突っ込んでしまいました。そのまま病院に行き、アゴのあたりを7針縫いましたかねえ。先生には「顔はキレイにしてくれ」と頼みました(笑い)。

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