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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

生意気な変化球を投げる 若林正恭“元3軍エース”の覚悟

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「結局、MCになると『ちょうどいい』って無理だと思う」(若林正恭日本テレビ「たりないふたり」5月28日放送)

 昨年はコンビ両方が結婚、日本武道館でのライブも超満員で成功させるなど大活躍だったオードリー。今年も「金曜日のスマイルたちへ」で特集されるなど勢いが衰えることはなく、若林正恭(41)は番組MCを任されることも少なくない。

「やっぱり芸能界、MCの人って生徒会長か暴走族の総長しかいなくない?」と若林は言う。けれど自分は「学校の3軍のエース」だったと。そんな自分たちが「偉そうに見えるのが怖い」という山里亮太に、若林が返した言葉を今週は取り上げたい。

 MCになると、白か黒か、どちらがいいかを問われる。ここで「偉そう」にするのを恐れると、灰色と答えてしまう。「グレーでどっちつかずだなって思われるか、白黒言って陰口言われるかなら、こっち(後者)取ろうって思ってきてる」と若林は語るのだ。

 オードリーは2008年の「M―1グランプリ」で準優勝して大ブレーク。当時はアイドル的人気だった。ファンから「かわいい」と言われていた若林が、ネタで春日ともみ合うと「きゃー」と黄色い声援が飛んだ。

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