ジャルジャル悲願のKOC王者 “13度目の正直”裏にネタのタネ
それにしても「M―1グランプリ」でも決勝戦常連の超実力派コンビが13年目にして戴冠となった勝因はどこにあったのか。お笑い評論家のラリー遠田氏はこう話す。
■数千本のネタ
「コロナでライブでネタを磨く機会が減っていたので、よりそれぞれの芸人のポテンシャルが問われるような大会だったと思います。その中でもジャルジャルは数千本のネタがあるそうです。ユーチューブで彼らは“ネタのタネ”と呼んでいますが、ネタ作りに苦労する芸人が多い中、息をするようにネタを作ることができるコンビなんです。たくさんのネタの中から、今年は『キングオブコント』向けのベストなネタの選択ができたということでしょうね」
さらにそのネタを支える彼らの演技力もズバぬけているという。
「『やじワクチン』にせよ、『空き巣タンバリン』にせよ、骨組みになっているボケはシンプルなものですが、卓越した演技力があるので、ボケが何度繰り返されても、ずっとおかしくて、引き込まれ続けるんです」(ラリー遠田氏)
いぶし銀のコンビがついに戴冠。2人は会見で、「とにかくこれからもコントをやり続けたい」と口を揃えた。