著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

テレビ界を大掃除! ユーチューバータレントは要らない

公開日: 更新日:

 2020年もあと数日、今年の汚れは今年のうちにということでテレビの大掃除を。この際なので、テレビで要らないなあと思うあれやこれやを一掃して、スッキリと新しい年を迎えたい。

  ◇  ◇  ◇

■魂胆がミエミエ

 まずバラエティー。有象無象のユーチューバータレントが要らない。ユーチューブ再生回数〇万回だかなんだか知らんが、それをありがたがるテレビもどうかしている。

 ユーチューバーを使ってテレビで面白いことをやろうというのならまだしも、そんな手間をかけることなく、人気ユーチューバーを連れてきて、「今、若者にはやっているのは?」などとこびへつらい、彼らについている若い視聴者をテレビに呼び戻そうという魂胆がミエミエ、ああ、情けなや。

■復活したひな壇タレント

 そして、ひな壇。密を避けるために一瞬、バラエティーからひな壇が消えてほっとしていたが、また戻ってきた。

 もっとも要らないのは「中居正広の金スマ」のバックにいる赤い服を着た女性たち。あれこそ密の最たるもの。フェースガードをつけさせてまで存在する意味があるのか。

「おはよう日本」コンビがウザい

 民放だけでなくNHKも相当、要らないものだらけ。その最たるものが悪はしゃぎするアナウンサーたちだ。毎朝「朝ドラ」送りで悪はしゃぎする「おはよう日本」の高瀬耕造にはうんざり。あのテンションの高さがどうにもこうにも。近頃はお隣の桑子真帆も加わり、朝ドラ好きをアピール。せいぜい好感度を上げて有働由美子に続いてフリーにでもなるつもりか。NHKといえば、「紅白」の私物化もたいがいにしてもらいたい。審査員が朝ドラの杉咲花、大河の吉沢亮チコちゃんと番組大宣伝大会だ。

 そして、今年大活躍のワイドショーから。新型コロナウイルスの猛威とともに久々に活気を取り戻したワイドショー。

 視聴率も軒並み高く、それをいいことにコロナで大騒ぎ。とくに「羽鳥慎一モーニングショー」の玉川徹。こちらはいい悪いは別としてつねにあおる発言が物議を醸し、MC羽鳥は暴走を止めるのが仕事に。その歯に衣着せぬモノ言いに当初は支持が集まっていたが、最近は「玉川の顔を見るのも嫌」と拒否反応を示す視聴者も増えた。ロックダウン信奉(?)が庶民感覚と乖離していることにそろそろ気がついて欲しい。

■「大人の事情」という魔法の言葉が蔓延

 そのワイドショー自体も相変わらず、タレントコメンテーターの小銭稼ぎの場に成り下がっている。業界のしがらみやタブーは「大人の事情」という魔法の言葉でけむに巻き、当たり障りないことしか言わない。邪魔なだけ。夫がゲス不倫しただけの元国会議員が夫婦で出て来て、ぬけぬけと不倫問題を語るのを見ているとむしずが走る。

 どうかどうか、21年のテレビから不快なものが一掃され、だれもが楽しく見られますように。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  3. 3

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  1. 6

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  2. 7

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  3. 8

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由