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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

記者にとって「雑談」は最重要…90年代の珍企画とその顛末

公開日: 更新日:

 NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる!」も雑談から生まれたと聞くが、雑談から思いつき、実践に移した珍企画もあった。

 1990年代、C.C.ガールが火付け役となり、ブームとなったセクシーガールズグループ。ブーム真っただ中だった。芸能関係者・テレビマンらと居酒屋談議をしていた。話題の中心もセクシーグループだった。

「今から新たなグループをつくって売れるかなあ」という話となった。

「もう飽和状態。五番煎じぐらいですよ」と否定的に言った。つくるなら、後発グループに必要なのはプラスアルファの肩書。例えば、全員東大生とか。

 そんな話で盛り上がっていた中、全員が「面白い」といったプランがあった。当時、女性の結婚はクリスマスケーキにたとえ、「結婚は24歳まで、25歳すぎたら売れ残り」といわれていた時代。婚期を逃した女性は肩身が狭かったが、「そんなことはない。魅力的な人はたくさんいる。残り物に福がある」とオヤジらしい発想から出た案が、「女性はむしろ20代後半から30代がもっとも輝いている。20代ギャルに対抗するには30代前後の女性だけのグループ」だった。

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