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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

記者にとって「雑談」は最重要…90年代の珍企画とその顛末

公開日: 更新日:

 思いついたら行動は早い。レコード会社の人も加わり動き出した。私はグループ名だけを頼まれ、何点か出したうちから「晩婚」をもじった「バンコンズ」というグループ名に決定した。集める女性についてメディアの立場から助言。

「履歴は偽りなく。晩婚とうたっている。年齢は厳密にするように」

 すでにレッスンの話も進み、デビューに合わせて深夜番組の出演をお願いしていた。ところが、肝心な女性が「思うように集まらない」と頭を抱えていた。公募したわけではなく、知り合いに紹介してもらう方法では限界がある。せっかく集めても、「やっぱりやめる」と言い出す子もいた。レッスンに来ない子も出る始末。結局、時間切れ。グループは幻に終わった。 (つづく)

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