「大豆田とわ子と三人の元夫」は個々のキャラを楽しむべし
ところが、初回の世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は7.6%。前クールの「青のSP」の初回8.9%を下回ってしまった。
「初回を見る限り、視聴率狙いでないことは明らかでした。でも、ハマる人は一定数いると思います。メインターゲットはアラフォーとアラフィフの間なんでしょうけど」と語るのは、テレビコラムニストの亀井徳明氏。亀井氏が続ける。
「特定の層に刺さればいいという作り方は、深夜ドラマ的。GP帯にリアルタイムでテレビを見る視聴者やスポンサーにはウケがよくないかもしれませんが、制作側の“何か変えてやろう”という心意気を感じました」
初回放送後のネット上の反響は〈さすがの坂元ワールド〉〈ウディ・アレンの映画のような印象〉〈大人の会話劇。おしゃれ感がいい〉〈四十路女子としては共感と羨望でクセになりそう〉などと絶賛の声がある一方、〈ナレーションがウザくて見る気が失せた〉〈何が言いたいのかわからない〉〈センスの押し売りか?〉なんて戸惑う声も。
前出の亀井氏は「的外れだったらごめんなさい」と前置きしつつ、「このドラマの魅力は、4コマ漫画を積み重ねたようなところ。昔あったバラエティー番組の中のショートドラマのような感じもありますね。話が今後どうなるかとか気にしたり、誰かに感情移入するよりも、気楽に個々のキャラクターを味わうのがいいと思いますよ」。