オール阪神・巨人の凄さを実感…長尺漫才でもカンペなし
新ネタ部分を書いてみたら原稿用紙で56枚(印象深かったので覚えています)。通常、漫才の場合400字詰め原稿用紙1枚で1分見当ですが、阪神巨人さんはテンポが速いので約40秒。このテンポの良さがお客さんを引き付けて離さない要因のひとつで、コンビ結成46年を迎えられたいまでもほとんど変わりません。56枚を単純に換算すると35分以上になりますが、ネタ合わせの段階でカット、変更が繰り返され、約20分に。せっかくだから普段はできないこともしようということで、西川きよし師匠とその当時の朝ドラ「ひらり」の主役だった石田ひかりさんに事前に録音してもらい、結婚式に出席した2人にお礼の電話をするという掛け合いを入れたり、カラオケで巨人さんの生歌も入れ、「漫才」の枠を超えた内容になりました。
仕事の合間をぬってネタ合わせを重ね、一つのブロックに1週間ぐらいの稽古をしたように思います。
前日のリハーサルで初めて全編通し、よどみなく進んだネタは70分を超えていました。ホッとひと安心と思いきや、ここで大問題が……商品名や固有名詞をそのまま入れていたのです。NHKは公共放送なので全てNG。お2人とは数カ所は変更が必要かと話していたのですが、ディレクターチェックで指摘されたNGはなんと12カ所!