間寛平さん 地域に貢献できる"ナイトマラソン大会”を開催

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間寛平さん(タレント/71歳)

 芸能界きってのランナーといえばこの人、吉本興業の重鎮、間寛平さん。コロナ禍の中で芸能生活50周年を迎え、26日に新曲「8、9、10の歌」をリリース、全国ツアーがスタートする。

 ◇  ◇  ◇

■コロナになってからは河川敷でひとりノック300球

 コロナになってからは硬球とノック用のバットを買うて、ひとりで河川敷でノックをやってるんです。カーンって打って、拾いに行って、またカーンって。今、ノックやらせたら、僕、メッチャうまいですよ。

 宝塚市役所前の河川敷は土手を覆うようにネットが張られていて、その前にある木と木の間に網を張って打っているんです。全部打ち終わったら拾いに行って、それを投げて戻す。肩も強くなります。だいたい200~300球、1時間半ぐらい打っては拾ってやってます。昔、テレビ番組で野球場の二塁ベースに缶を立てて、ホームベースから打って缶に当てるおっさんいたでしょ。あのおっさんみたいになりたいんですわ。ノックの達人になりたい(笑い)。

 雨が降った時は高速道路の下でやってます。みんな、「ここで打ったらあかんのちゃう?」って顔してますけど(笑い)。

 ボールは750円の硬球ですわ。450円のもあるけど、ボールを拾ってくれた子供に「あ、やっすいヤツやー」って言われたんで、高いのを買うて(笑い)。

 ノックが終わった後は10キロを1時間ちょっとかけて走ります。

 その後はゴルフの打ちっ放しに行って1時間。ゴルフ場では、来てるおっさんと話すんです。「コロナで商売もあがったりや」「頑張りや、おっちゃん」なんて言いながら。

 そこでは受付で100円払って、入場してから経営者のおっちゃんに話しかける。「何か嫌なことあるかー?」て。「毎日、耳に100円玉入れてくるおっさんがおんねん。腹たつわ」言うんで、「そんなおっさんいてるんか、今度言うたるわ。『おっちゃん、耳クソついてるような100円玉出したらあかんで』って(笑い)」。そんなことを言っていると、いつの間にか一日が過ぎている(笑い)。

ナイトマラソン!あちこちで人気になって、すごいことになってくで!

 コロナ禍だけど、各地でマラソン大会をつくって開催してます。ナイトマラソン大会です。今年は3月27日に沼津でやりました。

 毎年9月に加賀でやってるのは、去年は中止になりました。今年は開催できると思います。加賀では山中温泉をゴールにして走った後、みんなで温泉に入る。土曜日に開催して、日曜日は観光して帰るという計画にしたから、すごい人気で。加賀から吉本にマラソン大会をつくってほしいって依頼があって、行ってみたら(不況で)温泉が潰れちゃって、困ってるいうんで、「一回、ナイトマラソンをやってみたら?」言うて。

 最初は参加者が700人ぐらいやったけど、どんどん人気になって1500人になったんで、参加申し込みは抽選にしたんです。ランナーは今までのようなマラソン大会に飽きてるんですよ。いろんなことして走ってみたいんです。

 僕は「黒川温泉郷ナイトマラソン」もつくったんですよ。阿蘇の草原を走った後に、黒川温泉にゴールして温泉に入るという企画です。19年は台風で中止です。去年はコロナでダメでしたけど。

 僕はアースマラソンで世界一周を走ったし、世界一過酷というギリシャのスパルタスロンでは真夜中の真っ暗闇の中で自分と明かりだけを頼りに戦った。それが楽しいんですわ。

 だから、どういうマラソンをやったらみんながハマるかわかる。

 ナイトマラソンは真っ暗の山の中を懐中電灯を持って、熊やイノシシが出そうな所を走る。夕方4時にスタートして夜9時までにゴールする。終わったら漫才とかエンターテインメントもやるし、みんなが走っている間もいろんなイベントがあるんで、走らない人もいっぱい来て。

 参加費は1万円。でもチケット制で2000円分バックする。500円券で温泉入れるし、屋台ではビールとおでんもあります。それに、みんな宿泊するから街が潤う。そうすると、続けようって話になるんですよ。

 これからもナイトマラソン大会、注目してください。あちこちで人気になって、すごいことになってくから。僕、「アヘアヘ」言ってるだけじゃないですよ!(笑い)

 マラソンの靴やファッションも派手なスタイルにしたんは僕です。箱根駅伝とか地味やったでしょ? 「人はファッションから入るんやから派手にせー」ってずっと言うて。「(シューズメーカーの)ニューバランスにアースマラソンでパンクシューズで走るから一足俺に作って」って言うて。その後ですよ、みんな、どんどんパンクなのを履くようなって。

■5、6、7(コロナ)のうえ行く8、9、10」

「芸能生活50周年+1『いくつになってもあまえんぼう』」ツアーをやります。みんなコロナに負けたらあかんと思たんです。日本を元気にしようって。全国の会場でやります。新曲「8、9、10の歌」の振り付けもあるんですよ。子供たちからお母ちゃんまで、ぜひ聴いてほしい。「紅白歌合戦」狙ってますから(笑い)。「8、9、10」ヒットせんかな。する? いける!? マジで? 頑張るで。

(聞き手=浦上優)

▽「5、6、7(コロナ)のうえ行く8、9、10」と歌う「8、9、10の歌~BEAT THE CORONA(コロナに負けるな)~」「立ち上がれ!ガッツマン」「青春グルリンコン」を収録したCDを26日にリリース。6月6日東京(有楽町よみうりホール)ほか、仙台、高知、福岡、今治、愛知、富山、宇部、10月9、10日大阪(なんばグランド花月)を回る「間寛平 芸能生活50周年+1『いくつになってもあまえんぼう』」の記念ツアーがスタート。 

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