藤島メリー泰子さんの訃報で、メディアへの「無言の圧力」が明らかに…
■「家政婦のミタ」「逃げ恥」よりもジャニーズ主演作
2011年の松嶋菜々子主演の『家政婦のミタ』(日本テレビ系)、2016年の新垣結衣主演の『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)も作品賞を受賞しておらず、ジャニーズ主演作が賞をさらっている。この2年はジャニーズドラマもヒットしているため、受賞の違和感は前出の2例と比べれば少ないものの、「読者投票のみ」でなければ果たして賞に輝いたかどうか。
このように、客観的な数字で大差を付けていたり、確実に大衆の心を掴んだりしたドラマが選ばれなければ、新聞の読者はどう思うか。それらの作品を排して、受賞した本人たちは心の底から喜べるだろうか。日刊スポーツのコラムには自戒の意味も含まれていたのかもしれないが、“無言の圧力”についてさらりと触れたことでメディアとしての矜持も感じられた。