映画「白頭山大噴火」が描いた危機 韓国人は北朝鮮の核の脅しには楽観的?
映画で大惨事を目の当たりにし、2013年の記憶が蘇った。北朝鮮が韓国への核攻撃をほのめかしたのだ。朴槿惠(パク・クネ)政権下の当時、北朝鮮は「韓国にいる外国人は国外退去せよ」と呼びかけ、「朝鮮半島は核戦争前夜に向かっている」と警告。これにより韓国のみならず、日本や米国にも緊張が走った。
この頃、仕事で韓国を訪れたが、ソウル便の機内はガラガラ。到着後に空港から市内に向かうバスも1人で貸し切り状態だった。多くの日本人や中国人が韓国への入国を取りやめたからだ。ところが韓国人はいたって冷静で、心配しているそぶりはなかった。
韓国情報サイトの男性編集長は「なんといっても同胞だからね。もし本当に攻撃を仕掛けるなら先に日本にミサイルを撃つはず」と話していた。
別の韓国人男性も言う。
「北朝鮮が本気で韓国を攻撃するはずがない。そんな兆候があれば、サムスンの会長や副会長らがとっくに出国しているだろう」
韓国人にとって財閥の動きはメディアの報道よりも確度の高い情報のようだ。