著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<53>最敬礼でお出迎えしたドアマンに5000円札でチップを

公開日: 更新日:

 マコやんはナビを合わせようとしたが、「ワシが言うとおりに行け」と後部座席のドン・ファンが声を出した。

「新御堂から淀屋橋を右に行けばいいですよね」

 私が言うと、「いや、新御堂から中津で降りていけばいい」と、ドン・ファンが言い張る。私は何百回も新大阪駅からリーガに行っているので最短ルートも熟知していたが、面倒なので逆らうことはしなかった。

 リーガの玄関脇に止めたベンツから降りたドン・ファンは玄関に向かった。

「いらっしゃいませ。ご無沙汰しています」

 ドン・ファンに気づいたドアマンが最敬礼をした。すると彼は背広のポケットから無造作に紙幣を取り出して、ドアマンに握らせた。どうやらチップのようだが、5000円札だったので驚いた。

 ちなみに彼は財布を持たず、お金は上着のポケットに無造作に入れていた。1万円札や5000円札が十数枚は入っているのが普通だったが、自分がいくら持っているのかを分かっていなかった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ