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森暢平成城大学文芸学部教授

元毎日新聞記者。著書に『天皇家の財布』(新潮社)、『近代皇室の社会史』(吉川弘文館)、『皇后四代の歴史──昭憲皇太后から美智子皇后まで』(吉川弘文館、共著)、『「地域」から見える天皇制』(吉田書店、共著)などがある。

眞子さんの結婚は「国民」の気持ちに反していたのか? 皇室ジャーナリストの発言に違和感

公開日: 更新日:

 逆から言えば、小室さんのように、トラブルを早期に解決できない人と、眞子さんは〈結婚してほしくなかった〉というのが「国民の気持ち」であるということになる。すでに結婚した小室夫妻を否定するようなコメントであった。

 各種世論調査では、お二人の結婚を祝福する人の方が、しない人を上回っている。ところが、近重氏は、あたかも全国民が、この結婚に反対しているかのような述べようである。小室さん、眞子さんの決断を祝福している人は少なくないのに、国民なるキーワードを持ち出して一般化するのは、果たしてフェアな批評なのか。

 近重氏は、同じ日(11月15日)のフジテレビ「バイキングMORE」にも出演し、結婚前の解決がならなかったことについて、次の主張をした。

「入籍したあとにですね、こういう形で急遽、ギリギリとなりましたけれども、金銭を全額支払いますという形で合意されたことは、もしかしたら(略)400万円には、眞子さまのお気持ち(フリップボードには「眞子さんからの援助」)が入っているんじゃないかってことを、国民が感じても仕方がないなって、そういうふうに思いました」

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