小栗旬がNHK大河初主演で果たすハリウッドの雪辱 ガッキーが強烈アシスト
小栗旬(39)にとって初めての大河ドラマ主演となる「鎌倉殿の13人」が9日スタートする。この数年、小栗は俳優として方向性を模索してきた。その原因となったのは、俳優なら誰しもが憧れるハリウッドへの進出という果てしなき夢の追求。2019年夏、小栗はスケジュールの全てをいったん白紙にし、家族を連れてロサンゼルスに飛び立った。しかし、待ち受けていたのは、予想もしなかったコロナ禍と言葉の壁という高過ぎるハードル。翌20年に帰国し、ほぼ2年近い空白期間を経て久々にテレビ出演したのが、昨年10月期に放送された「日本沈没─希望のひと─」(TBS系)だった。
その「日本沈没──」は15%を軽く超える平均視聴率を記録し、同じ10月期のドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)と視聴率で大接戦を演じた。
■深まった小栗ファミリーの絆
ハリウッドで費やした1年間は俳優としての実りは少なかったものの、満たされた私生活を過ごすことができたようだ。ロス滞在中の20年には5人目の家族となる次女が誕生しているが、帰国後に家族の絆はより一層深まった。今年3月、結婚10周年を迎える小栗夫妻だが、家庭は順調過ぎるくらい順調だと断言していい。
「これは本人が漏らしていた話ですが、前日どんなに仕事が遅くなっても、友人らとの飲み会が長引いたとしても、朝は必ず家族みんなで食事をするそうです。『二日酔いで意識が朦朧としていても最も幸せを実感できる時間だから大切にしたい』と照れくさそうに話していました」(知人)
長女が通うインターナショナルスクールでも度々小栗の姿が目撃されており、父兄の間では「有名人なのにおごり高ぶらず、実に謙虚なパパさん」といわれている。子育ては基本的に“放任主義”なようで、俳優仲間には「子供の気持ち、希望を尊重してあげたい。大切なことは何でも親任せではなく、自分の意思で物事を考えさせたい」と語っている。
「小栗の長女が顔出し女優デビュー」の噂も
昨年9月、長女が顔を隠したままでのモデルデビューも、時間をかけて話し合った結果決めたことだという。
「長女のデビューの話が持ち上がったとき、小栗は既に『鎌倉殿──』の収録中でしたが、覚えなければいけない所作やセリフの合間を縫って、長女の気持ちにしっかりと耳を傾けていたそうです」(前出の知人)
もちろん、小栗は仕事も順調だ。昨年6月上旬からスタートした「鎌倉殿──」の撮影現場はいつもの大河以上に盛り上がっていると関係者は口を揃える。つわもの揃いの俳優たちは「鎌倉時代の武家さんが、こんな言葉を使うか?」と三谷幸喜氏(60)の脚本にツッコミを入れることが挨拶代わりになっているようだ。
「特にセリフが多く、微妙な芝居も要求される源頼朝役の大泉洋さん(48)は『いや、ここ、おかしいでしょ!』と三谷さんを盛んに挑発しています。それをそばで聞いていて、『また始まったよ……』と面白がる小栗さんが、スタッフたちの癒やしになっています」(芸能プロ関係者)
この収録で小栗が最も驚いているのは、小栗が演じる北条義時の初恋相手・八重を演じる新垣結衣(33)の立ち居振る舞いだという。
「新垣さんは現場に一番乗りし、カメラのポジションやセットの全体像を確認しています。自分が出演しないシーンでも、楽屋には戻らず他の俳優の芝居を確認している姿がとても印象的でした」(前出の芸能プロ関係者)
また、今回のキャスティングのうち、芸能記者たちの間で注目されていたのが“子役”の存在だ。「小栗の長女が、顔出しで女優デビューするのでは」という話がまことしやかに流れている。もしこの話が現実になれば、「鎌倉殿の13人」がますます盛り上がることは間違いない。
(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)