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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

史上最低視聴率のNHK「紅白歌合戦」と熱海の共通点…中高年に配慮しつつ変革を

公開日: 更新日:

 今回が72回になる紅白も旧態依然のまま続けられないのが近年の課題だった。長寿番組といっても大晦日に定着した番組を終了する選択肢はない。形を変えて継続を選んだ。どんな改革も痛みを伴うものだが、紅白の主流を務めていた演歌枠を縮小。今回も五木ひろしが「卒業」するなどベテラン歌手が少しずつ撤退。代わってさまざまなジャンルの若手歌手が出場するようになった。

 熱海の新スイーツに驚いたように「この歌手だれ」と中高年は戸惑う。それでも温泉まんじゅうを昔の味のまま残したように演歌歌手も往年のヒット曲を歌う。

 今回の紅白で特徴的だったのがベテラン歌手の大半が昔のヒット曲か昭和の名曲をカバーしたことだった。氷川きよしは美空ひばりの「歌は我が命」。有楽町の国際フォーラムからの中継にあやかり山内恵介は「有楽町で逢いましょう」。実に64年前にフランク永井が歌った曲である。

「歌う楽曲はNHK側の意向が強く働く。ベテランはなかなか新曲を歌わせてもらえない。最終的に昔のヒット曲をアレンジするとか、演出を工夫して見せる要素を出している」(音楽関係者)

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