著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

史上最低視聴率のNHK「紅白歌合戦」と熱海の共通点…中高年に配慮しつつ変革を

公開日: 更新日:

 長く紅白を見ている高齢者にとっては「石川さゆりの『津軽海峡・冬景色』を聴くと一年が終わる」と愛されている側面もある。演歌歌手に無理を強いてもらっているのが紅白の現状だ。ベテランと若手の入れ替えに伴う痛みは視聴率の下落となって表れる。

 熱海の成功の要素には立地条件がある。車でなくても新幹線で来ることができて日帰りも可能だ。車離れが進む若者世代にとって、これほど交通の便のいい温泉地は他にない。

 紅白も通常の立地条件ならぬ放送日条件がいい。通常の時間ではなく大晦日の夜。家で過ごす人は変わらず多い。テレビを見る習慣も身についている。日常よりも見る条件は揃っている。紅白に対抗すべく一時は格闘技やお笑い番組など「打倒紅白」を旗印に力を入れていた民放も、最近は諦めて力が抜けているように見える。近い将来、数字は下がっても若者中心の番組として安定するか。熱海のように再び「紅白」が注目されるのも夢ではない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”