大阪がコロナ禍で大変な時に“法的手続き”とか言ってる場合か、松井市長
水道橋博士が松井一郎大阪市長に訴えられようとしている。
事の発端は13日の博士のツイート。博士は金子吉友氏の「あつまれニュースの森」というYouTubeの「維新の闇!大阪市長・松井一郎の経歴を調べたらヤバかった!」というタイトルの動画を添付して「これは下調べが凄い」「維新の人たち&支持者は事実でないなら今すぐ訴えるべきだと思いますよ(笑)」と呟いた。
これに反応した松井氏は「これらの誹謗中傷デマは名誉毀損の判決が出ています」「法的手続きします」と呟き、また「リツイートされた方も同様に対応致します」と一般人も訴えるかの物言いだ。
最初見た時は、博士の添付した動画がすでに名誉毀損の判決の出たもので、それを使用したから訴えるという話だと思った。調べてみたらそういう事実はなかった。
では何の事を言っているかというと、平成31年に、「松井氏は過去に強姦事件を起こした」と書き込んだSNSに対して損害賠償を請求し、昨年1月に大阪地裁が被告側に330万円の賠償金支払いを命じ勝訴した件のようだ。
しかし動画を見てみると、淡々と報道や事実を積み重ね、強姦に関しては噂はあるがその証拠はない、と否定している。これをツイートしたからといって、博士を訴えるほどではなく、ましてや博士は「事実じゃないなら訴えたほうがいい」と示唆しているだけで、「あの人万引してますよ」と教えた人が万引で捕まったみたいになっている。
そのうえRTした人を全部訴えるというのはますますわからない。
しかし、そこからRTする人は逆に増えてしまい、今や2000人を超える勢いだ。1人の訴訟に10万円かかるとして、単純に2億円かかる。この金はいったい誰が出すのだろうか。まあ、すべて勝訴して300万円入れば60億円の儲けだから、ギャンブル性は高い。さすがカジノを誘致するだけある。かなりの勝負師だ。
法的手続きを取ると言っているだけで、まだ訴えたわけではない。要はそうやって恫喝し、話題になればそれだけである一定の効果はあるのだろう。何よりも話題になれば衆目を集め、そちらに目をそらせることができる。
現在、大阪のコロナ感染者、病院の逼迫具合、そして人口あたりの死者数はほぼ全国1位。株式会社に3億8000万円で丸投げしたインテックス大阪を使用する医療施設は1月末から2月15日までの間でたった3人しかいない。
はっきり言って訴訟なんかしてる暇はないだろう。ていうかTwitterやったりテレビに出ている暇もないだろう。現在の事態を猛省し真摯に謙虚に働かれることを切に望む。