「Ado」フジ月10ドラマ主題歌で“脱ボカロ”あるか? “先輩”米津玄師は大衆化にシフト
「今や流行の音楽はネットから生まれるのが当たり前の流れになっていますが、その先駆けとしての流れをつくったのは、やはり米津玄師(30)ですね。もともと『ハチ』という名義でボカロPとしてニコ動で曲を発表していましたが、『米津玄師=ハチ』であることを知らない人も多くいます。彼が個性をバランスよく織り交ぜた一般大衆向けへと昇華させた音楽を発信してきたということでもあると思いますが、AdoはボカロPからの楽曲提供を受け、音楽性も『動画サイトの歌い手、ボカロ楽曲ぽさ』をメインに置き、一般大衆受けなど気にしないという潔さすら感じます」(音楽関係者)
■爆発的ヒットの流れを作ったYOASOBI
Ado本人も「歌い手としてアルバムをリリースできてうれしい」とコメント、「歌い手である自分」と「ボカロ楽曲に救われてきた自分」に誇りを持っている様子だ。
「Adoの爆発的ヒットの流れをつくったのはYOASOBIやヨルシカらボカロPとして活躍していた人がコンポーザーを務めるユニットが着実にヒット曲を世に放ち、ボカロ曲が持つ独特な世界観を受け入れやすくしてきたことも影響していると思います。今後、Adoも米津玄師のように一般大衆向けのコンテンツにシフトしていくのか注目されています」(前出の音楽関係者)
ファーストアルバム「狂言」のリリースをAdoの“第1章完”とみるリアクションもある。ここから歌い手Adoとしての真価が試されることになるかもしれない。