アンジャッシュ児嶋“渡部建を公開説教”の真意 コンビ継続で「バカにされまくった過去」相殺なるか
“多目的トイレ不倫騒動”で活動を自粛していた「アンジャッシュ」の渡部建(49)が15日、「白黒アンジャッシュ」(千葉テレビ)に登場し、1年8カ月ぶりに活動再開した。
冒頭、相方の児嶋一哉(49)が、改めて騒動への謝罪と番組が継続したことへのお礼を述べた後、「楽屋で会ったわけじゃないので、予定調和であいつをフォローするぞとかそういう気は一切ないんですけど……」とした上で、渡部を呼びこみ、濃紺のスーツに身を包んだ渡部が登場。
渡部は「本当にバカげたことをしてすみませんでした。多目的トイレを必要とされているみなさんにご不便と不快な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした」と3秒間頭を下げた。
同番組は、1993年のコンビ結成以来、2004年にスタートした2人にとって初めての冠番組。30分の番組だが、そこからラストまで2人は立ったままトークを続け、さながら児嶋による“公開説教”の様相だった。
児嶋は怒りとやるせなさがまじった複雑な表情を見せながら、「全部、おまえのせいだと思うし」「エラそうにしてんなと思っていたけど、立場が弱くて言えなかった。それも俺の弱さだったと思う」「なんでそういうことしちゃったんだろうね」などと言葉を続け、そのたびに渡部は伏し目がちで頭を下げた。
さらに児嶋は「人間性の部分は大っ嫌いだったけど、このまま切り捨ててしまうのも違うと思うし、おまえのためというより、おまえの奥さん、子ども、親とか、家族のために、変わっていく姿を見せられたらと」と続けた。
同番組は、来週からは、2人の所属事務所の後輩芸人の「ザ・マミィ」をゲストに招き、“通常運転”するようだが、「今後、どのテンションでどんな感じでやっていくんだろうね? こんな感じで『白黒アンジャッシュ』やっていけるのかっていうのもあるし……」と児嶋は心配していた。コンビ結成当初から2人を知るお笑い関係者はこう話す。
コンビは文字通り「すれ違い」
「最初、児嶋はピンでやっていたけど、まったくウケなくて、高校の同級生である渡部を誘った。最初は児嶋もネタを書いていたけど、『すれ違いコント』をやるようになってからはすべて渡部が主導で児嶋はおんぶにだっこの状態となった。それで立場が逆転し、渡部は児嶋をどんどんバカにするようになったんです」
その関係者によれば、そのイジリ方は、通常、芸人が後輩や相方をイジるレベルではなく、ほとんどイジメに近いものであったという。
「まあ、児嶋もいまだにキャベツとレタスの違いも分からないくらいポンコツなのですが(笑い)、局の偉い人に、いたずらをしかけてこいと言って児嶋をダマしたりしてはあざ笑ったりしていた。渡部の後輩芸人へのイジリ方もあんまり酷いので、事務所が注意しようと思ったこともあったそうです。まあ、渡部は基本、すべての人のことを徹底してバカにしていたからね」
話は続く。
「児嶋も途中からは渡部を避けていたから、文字通り、すれ違いすぎたんでしょう。渡部の一件で、児嶋のいい人ぶりがクローズアップされ好感度は上がったけど、自分がそこまでおもしろいわけではないのは、児嶋もよくわかっているはず。コンビを解消せずに復帰を受け入れたのも、“コンビ愛”なんて美談ばかりではなく、児嶋のそうした考えもあったと思う」
本格復帰は一筋縄でいかないとみられる中、復帰の道筋は、まだまだ不透明である。