芋澤貞雄
著者のコラム一覧
芋澤貞雄芸能ジャーナリスト

1956年、北海道生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスでテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌を中心に30年以上にわたり芸能・スポーツを中心に取材活動を続ける。代表的なスクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在は、星野源、ディーン・フジオカから羽生結弦、浅田真央まで幅広く取材活動を続ける。日刊ゲンダイDIGITALや現代ビジネスなどで執筆中。ツイッター現代デジタル芸能界一の嫌われ記者 芋澤がぶっちゃける極秘情報

橋本環奈「千と千尋」大ヒットでも浮かぬ顔の理由は…NHK好感度調査では常に上位なのに

公開日: 更新日:

「東宝」創立90周年の記念事業のひとつとして2月に始まった舞台「千と千尋の神隠し」が日本の演劇界で今年最大のヒットとなっている。橋本環奈(23)と上白石萌音(24)のダブルキャストで話題になったこの舞台は、初日から7月の名古屋「御園座」までの全公演が全て完売した。

 今回の舞台の成功は、やはり好感度の高い2人をキャスティングしたことが大きい。中でもこれが初舞台である橋本が、日々ステップアップしていく姿を目の当たりにできるのがスタッフたちのモチベーションにつながっているという。

「公演初日から今までの演技を見比べると成長ぶりが一目瞭然です。明らかに女優としての熱量が変わってきています。芝居がびっくりするほど大きくなっていますし、マスコミにダメ出しされた発声方法も見違えるほど上手になりました。公演当初、橋本は上白石との比較をすごく気にしていたらしいのですが、最近では全くと言っていいほど口にしなくなりました。自分の芝居に自信を持った何よりの証拠でしょう……」(演劇関係者)

 舞台女優としても成長した橋本には、以前にも増してドラマ映画のオファーが殺到しているといわれている。

 そんな声も耳に届いている橋本は、さぞかし上機嫌かと思いきや、公演終盤を目前にして、あまり元気がない様子だという。「千と千尋──」の世界公演も噂されるこのタイミングで、橋本のテンションを下げさせているものとは一体何なのだろうか。

「公演直前に発表されたNHK朝ドラのキャスティングが原因だといわれています。来年前期の朝ドラは神木隆之介(28)が主演を務めます。その妻役に浜辺美波(21)が追加発表されました。芸能界で橋本の“妹分”として知られる浜辺は、役づくりから恋愛相談まで悩みがあると真っ先に橋本に相談するそうです。橋本からすれば、後輩が朝ドラのメインキャストに決まったことで、もちろん祝福はしたものの『どうして自分には声がかからないの?』と不安に思っているようなのです」(芸能プロダクション関係者)

 橋本はプライベートで2年前に購入したといわれている高級マンションに、若手女優たちを集めて“環奈会”と呼ばれる飲み会を定期的に開いているといわれている。

“妹分”が次々と朝ドラに出演

 この会はギャランティーや待遇に関する話題、さらにはプライベートな恋バナで毎回大盛り上がりだというのだが、この副幹事的な存在なのが、橋本が可愛がっている“妹分”の浜辺と上白石萌歌(22)だという。

「橋本からすれば可愛がっている“妹分”たちが、自分より先にキャスティングされたのはうれしい半面、ちょっとだけ悔しい……という気持ちもあるはずです。舞台公演中でも『ちむどんどん』は欠かさずチェックしているそうですし、関係者を通じて『萌歌が凄くいいんだよね』という情報を耳にすれば、胸の中に何かモヤモヤとしたものが残ってしまうのは仕方のないことでしょう」(前出の芸能プロ関係者)

 実はNHKは、ドラマ制作の一環として若手女優の好感度を独自に調査しているという。そこで常に上位にランキングされているのが橋本だ。高齢者から若年層まで、幅広く支持を集め、「環奈さんの和服姿が見たい」とか「昭和レトロが似合いそう」なんて声も視聴者からあるそうだ。本来であれば、「もはや朝ドラ出演待ったなし!」の状態なのである。

 しかし、朝ドラのヒロインは、複数の大手芸能プロダクションの持ち回りで決まっている現実がある。オーディションで決まった俳優も、その多くは大手芸能プロ所属で、全くの一般人がオーディションで大役を射止めたという話は聞かない。いくら人気があっても橋本のような独立系の事務所に所属する女優にお鉢が回ってくるケースも珍しい。

 橋本が舞台での成功を追い風に、満を持して朝ドラ出演のチャンスをつかみ取る日はいつになるのか、目が離せない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ