小室眞子さんはいま人生で最も充実のとき なぜならNYで夢の実現が目前だから

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 結婚して渡米した眞子さんがビザの問題くらいで日本に一時帰国するはずがないと書いたが、帰らないのはそれ以上にもっと大きな理由があるからだ。

 皇室というのは、外からはきらびやかに見えても、内は旧態依然とした世界だ。昔のように皇室しか知らなければそれでも我慢できたのだろう。しかし、学習院女子中・高等科から国際基督教大学(ICU)に進学した眞子さんは、これまで体験したことのない自由な世界を知って大きく変わったといわれる。学園祭で焼き鳥を売ったり、合宿で仲間たちと一緒にお酒を飲んだり、これまでなら考えられない世界がそこにあった。秋篠宮さまも、自分の好きな道を歩んで欲しいと、そんな眞子さんを応援したに違いない。

 眞子さんはICU在学中に学芸員の資格を取得し、2012年に留学したイギリスのエディンバラ大学では美術史を学んだ。もともと美術や建築物に関心はあったが、オーストリアで歴史的建造物に触れたことがさらに拍車を掛けたといわれる。卒業論文は「明治時代における神話画の誕生、発展、そして葛藤」。明治になって日本神話を題材にした絵画がさかんに描かれたことがテーマだ。また、14年にはイギリスのレスター大学大学院博物館学研究科に入学して修士を取得している。

 そして、帰国後は、結婚する年の9月まで、東京大学総合研究博物館特任研究員に就任しながら、ICU大学院で博物館学などの研究に取り組んだ。

■学芸員を目指す者なら…

 こうした経歴から考えると、伝統に従順な女性皇族より、自立した女性皇族を彷彿させる。与えられた公務を粛々と続けるよりも、本格的に美術館や博物館で働きたかったのではないだろうか。もし眞子さんに才能があり、上昇志向があれば、ルーブル美術館や大英博物館のような、世界でもトップレベルの美術館や博物館で働きたいと思うのは当然だろう。

 ところが、そんな折に皇族の数を確保するという名目で女性宮家の創立案が伝わってくる。法案ができれば眞子さんは必ず宮家当主に懇願されたことだろう。そうなれば、もう二度と自分が描いた人生を歩むことはできない。何とかして皇室を脱出したい。そんな思いがわだかまっていた時に小室圭さんが現れたのではないだろうか。

 小室さんがICU在学中に留学したのはカリフォルニア大学ロサンゼルス校である。眞子さんは昨年10月の結婚会見で「海外に拠点をつくって欲しいと(小室さんに)私がお願いしました」と言ったが、意外にも小室さんが拠点づくりのために向かったのはニューヨークだった。地の利や人脈もあるロサンゼルスではなく、なぜニューヨークだったのか。

 世界の3大美術館といえばルーブル美術館、メトロポリタン美術館、エルミタージュ美術館がよく挙げられるが、そのメトロポリタン美術館がニューヨークにある。

 眞子さんがニューヨークに渡って数カ月もしないうちに、メトロポリタン美術館で新しい職を見つけたとジャパンタイムズが報じたが、いくら元内親王とはいえ、外国人が渡米してすぐにメトロポリタン美術館に職を見つけられるとは思えない。事前に準備していたと考えるのが自然だ。

 報酬があるかないかは別にして、学芸員を目指す者なら、メトロポリタン美術館で働くことは夢のはずである。それがニューヨークにやってきて実現したのだ。そんな成果を放り投げて、居場所がない日本に眞子さんが帰るとはとうてい思えない。いや、眞子さんでなくてもそうだ。石にかじりついてでもアメリカにいたいと思うだろう。なぜなら、眞子さんにすれば、まさに新しい人生が始まろうとしているのである。夢がかたちになろうとしている今、これまでの人生でもっとも充実しているのではないだろうか。 (つづく)


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マコクライシス 『眞子さんの乱』で見えた皇室の危機
奥野修司著(日刊現代・講談社 1540円)

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