本多正識
著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

ナイナイ岡村隆史「5カ月休養」の真実…一時は重病説まで飛び交った

公開日: 更新日:

ナインティナインの巻(4)

 学費未納でNSCを3カ月で退学になってしまったナイナイ。それでも、当時の2丁目劇場の支配人が「おもろいコンビ作んのがうちの仕事でしょ!」とNSC担当者とケンカをしてまで起用し続け、お笑いダンスユニット・吉本印天然素材のメンバーにも選ばれ東京へ進出。以降はみなさんもよくご存じのように、「笑っていいとも!」のレギュラーになり、次々に冠番組を持ち、「めちゃイケ(めちゃ×2イケてるッ!)」でその人気は不動のものになります。

 ところが2010年の7月に岡村君が体調不良で約5カ月間の休養を余儀なくされました。当時、心配しながらも誰に聞いても実態がわからず「相当悪いらしい」「もう復帰は無理みたい」というネガティブな情報だけが駆け巡っていました。この時のことを拙著「素顔の岡村隆史」の取材で岡村君に話を聞きましたが、「よく戻ってこられたな」というのが正直な思いでした。

 休日の2日間を利用して一人芝居の台本を書こうと原稿用紙に向かったところから異変が始まっていました。一気に書いてしまおうと外からの音を遮断するためにノイズキャンセリングヘッドホンをつけて、糖分補給のために角砂糖をかじりながら、台本を書き続け、気がついたら一睡もせずにトイレ以外は食事も取らずに2日が過ぎていたというのです。「これはマズイ!」と病院で点滴を受けたものの、変なスイッチが入ってしまったのか眠れない日が続き、今度は番組で一言もしゃべることなく終えるようになりました。周囲の心配をよそに責任感の強い岡村君は「大丈夫やから」と言うばかり。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 4
    芸能事務所の社長には「三浦友和のNGみたいな子はいらないのよ」と言われた

    芸能事務所の社長には「三浦友和のNGみたいな子はいらないのよ」と言われた会員限定記事

  5. 5
    巨人・坂本勇人「一塁手で一軍復帰」に現実味…本人、チームともメリット盛りだくさん

    巨人・坂本勇人「一塁手で一軍復帰」に現実味…本人、チームともメリット盛りだくさん

  1. 6
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  2. 7
    女優・沢田雅美さん「渡鬼」降板報道の真相で「本が一冊書けてしまうかな(笑)」

    女優・沢田雅美さん「渡鬼」降板報道の真相で「本が一冊書けてしまうかな(笑)」

  3. 8
    “もうひとつの首都決戦”都議補選「自民」は負け越し必至…「都ファ」は4候補が全員討ち死に危機

    “もうひとつの首都決戦”都議補選「自民」は負け越し必至…「都ファ」は4候補が全員討ち死に危機

  4. 9
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  5. 10
    ヒデとロザンナ(6)8歳年上の東洋人にロザンナは「やばい、運命の人だわ」と直感し…

    ヒデとロザンナ(6)8歳年上の東洋人にロザンナは「やばい、運命の人だわ」と直感し…会員限定記事