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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

「新・信長後記」は日テレ“ヤンキー&学園もの”のDNAが脈々と受け継がれている

公開日: 更新日:

 バカバカしさもここまで突き抜けると、いっそすがすがしい。「新・信長公記-クラスメイトは戦国武将-」(日本テレビ系)は「ああ面白かった!」と言えるスッキリする爽快なドラマだ。正直いってキンプリ永瀬廉が主演と聞いて、どうせファンに向けたカッコいいアピールのチャラいドラマだろうなと偏見の塊100%で見たが、大きな間違いだった。ジャニーズファンの女子というよりも、どちらかといえば歴史好き、ヤンキー好きの男性の方が楽しめるかも!? ゲンダイ読者にも全力でオススメしたい。

 ドラマは──。タイトルからもわかるように、名だたる戦国武将たちのクローンが同じ高校の同じクラスに集まる。そこで誰が一番強いか旗印戦というてっぺん争いをするお話だ。

■永瀬廉、小澤征悦満島真之介濱田岳…出演者もグー

 戦国武将を演じる俳優陣もよくぞ集めたというメンツで、永瀬の織田信長、なにわ男子西畑大吾の豊臣秀吉はジャニーズ枠としても、徳川家康を小沢征悦、武田信玄が満島真之介、黒田官兵衛が濱田岳……。大河ドラマ「麒麟がくる」で黒田官兵衛を演じた濱田岳を起用するなどキャスティングの妙も楽しめる。クローンだけあって思考回路や趣味嗜好が巷間伝えられるところの戦国武将と似ているのもツボだ。

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