ホリさんが脱サラを決意した、コージー冨田さんの「プロになったら?」のひと言

公開日: 更新日:

今、スポンサー獲得から出演までこなすエグゼクティブプロデューサー

 そのうち有休を使ってお笑いライブに出たりオーディションを受けるうちに「モノマネやりたいモード」に。広告で物を売るより、自分をテレビで売りたくなったんです。

「3年間モノマネに専念して勝負しよう!」と思い切って脱サラし、事務所に所属。ここが僕の分岐点。当時、歌マネする人は多くいても、しゃべりのマネは松村邦洋さん、コージーさん、原口さんしかいなかったから「いけるんじゃないか」とは思いました。

 でも、僕は全然ブレークしていません。当時も今もなんとなくテレビに出ている感じ(笑)。それと僕はショーパブ出身ではなく、モノマネタレント唯一の営業マン出身。

 40代になって気づいたのですが、僕は広告の営業のやり方でモノマネをやってきたんです。「本人になり切る」モノマネではなくて、「出川哲朗さんのここが面白い」「木村拓哉さんのここがカッコいい」と商品のよさをアピールする方法論。学生時代の「CMや番組を作りたい」気持ちと「自分も出たい」気持ちとの両方があったから、そうなったと思います。

 その2つが完全に合体したのが、去年からやってる千葉テレビの番組です。これが最近のターニングポイント。僕の地元の千葉で、僕がスポンサーを取ってくる営業から始まり、スポンサーさんへのプレゼン、打ち合わせ、制作、そして出演とやる。僕の肩書はエグゼクティブプロデューサー(笑)。もちろんスタッフに協力いただいてます。

 もしモノマネタレントにならず営業マンを続けていたらというパラレルワールドと、脱サラしてモノマネタレントになったパラレルワールドがリンクした感じかな。

 もちろんモノマネをやめることはありません。過去にやってきた仕事も取り入れて、作り手や営業もやっていく。今までの経験、人脈を生かして新たな仕事を始めてます。

 だからか、最近はサラリーマンの営業の方と悩みや愚痴が同じになってきましたが(笑)。

(聞き手=松野大介)

▽本名・堀裕人(ほり・ひろひと) 1977年2月、千葉県生まれ。日大卒。99年タレントデビュー。「ホリプロコムものまね軍団オフィスDEライブ」(チバテレHPで過去の放送配信中)。ホリプロコムものまね軍団ライブ「本人不在」(10月15日、東京・ティアラこうとう。11月13日、埼玉県飯能市市民会館で開催予定)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末