著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

室伏広治さんがグズっていた赤ちゃんを抱くとウソのように泣きやんだ

公開日: 更新日:

■「良かったら私が抱きましょうか?」

 私は隣の車両に乗るために邪魔にならないように反対側のホームを回って10メートルもないぐらいの距離で居たのですが、赤ちゃんを抱いたお父さんが室伏さんに近づいて行かれて、遠慮がちに「すいません、写真を撮らせていただいてもかまわないでしょうか?」と声をかけられたのです。“どうされるのかな?”と見ていると、気さくな笑顔で「よろしいですよ」と言われたので、赤ちゃんを抱いたまま室伏さんの隣に立たれて、お母さんがスマホで撮ろうとするのですが、赤ちゃんがグズって室伏さんの方をなかなか向かず、お父さんが「すいません、すいません」と恐縮しきり。私も、おそらくは周囲の方も「(赤ちゃん)ちょっとじっとしといて」と思っていると「良かったら私が抱きましょうか?」と室伏さん。

「そんな、とんでもありません。よだれでも垂らしたら大変ですから(お気遣い)ありがとうございます」と辞退されるお父さん。「大丈夫ですよ」と室伏さんが手を出されるとグズっていた赤ちゃんが笑顔で室伏さんの方へ行こうとしているではありませんか。思わず“赤ちゃんまで引きつけるオーラなんや”と思ってしまいましたが、室伏さんの太い腕に抱かれた赤ちゃんはグズっていたのがウソのように泣きやみ、お母さんの構えるスマホを見てきれいにスリーショットに納まっていました。急いで「申し訳ありません、ありがとうございました」と赤ちゃんを室伏さんから受け取り、何度も頭を下げられるお父さんに聞き取れませんでしたが一言なにか言われて笑顔で赤ちゃんに向かって小さくバイバイをされていました。なんともほほ笑ましい光景に、私も周囲もみんなが笑顔になっていました。

 翌日、オリンピックの開催地が東京に決まり、画面でほほ笑む室伏さんがとても身近な方に感じた瞬間でした。

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