著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

年配視聴者の「紅白歌合戦」離れは今後確実に進む…大先輩を雑に扱ったNHKにダメ出し!

公開日: 更新日:

ダンス合戦、演歌は色モノ、挙げ句に「受信料を払え」

 毎度のことながら、演歌をレクリエーションにするのも不愉快だ。「謎解き」水森かおり、「きつねダンス」山内恵介など、何かと絡めるから歌をじっくり聴くこともできない。

 K-POPやらジャニーズやらは、何の歌詞かもよくわからないし、歌よりもダンス重視でいっそ、紅白“ダンス”合戦にした方がいいのでは。

 正式に選ばれたはずの出場歌手はいつも慌ただしく、ユーミンや桑田佳祐らの特別枠しか印象に残らず。時間がないのなら三谷幸喜小栗旬から松本潤への大河ドラマ引き継ぎ式などやらなくていいのに。

 大トリ福山雅治のショッキングピンクの衣装にもびっくりだが、最も驚いたのは、三條アナと首藤アナが「この1年間受信料のお支払い感謝申し上げます」と言ったこと。これってつまり、「受信料はちゃんと払ってくださいよ」というアピールで、何もここでやる必要があるのか、と。

 結局のところ、なんだかんだいっても視聴率30%以上とれる「紅白歌合戦」は残したいけど、昨今の状況を鑑みて、いまさら「紅」「白」が戦うというのも……とぼやかし過ぎたあまり、最後にどちらが勝ったか、などと言われてもピンとこない。

 今回で懲りて、お年寄りの「紅白」離れは確実に進むに違いない。2部制なのだから1部は若者、2部は中高年とターゲットを分けたほうがスッキリする。人数も10組ほど減らして、その分、じっくり歌を聴かせる紅白を切望する。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」