どこででも行けばネタが拾える! 新作落語は客の“あるある”話を引き出すことも

公開日: 更新日:

 帰京した翌日、<しゃべり倒し>の会で祭りのリポートをしたのは言うまでもない。

「祭りの時に着けたふんどし姿のまま舞台に上がってしゃべり倒しました。久米さんの事務所、オフィス・トゥー・ワンのマネジャーが、僕を事務所に入れるかどうか決めるため見に来てた。終演後、『着物を着てる時、改めて見に来ます』と言われました(笑)」

 その後、長野県の諏訪大社の御柱祭にも参加した。全国的に有名な式年祭で、危険を顧みず、材木の上に乗って傾斜面を滑り落ちるのをニュースで見たことがある。

「地元の方は死ぬ気でやってます。僕が参加した時、脅かされましたもの。『あんた、生半可な気持ちでやったら死んじゃうよ』って」

 どこででも、行けば何かネタが拾える。これが彦いちのポリシーだ。

「新作を作る際に、SWAのメンバーと話すことでネタが膨らむんです。僕が育った鹿児島県の長島町では、小学校の給食に刺し身が出ると言ったら、メンバー全員に『そんなのねえよ』と突っ込まれた。それがもとになって出来たのが、給食の思い出をつづった『長島の月』です。聴いたお客さまは、それぞれの『給食あるある話』で盛り上がるそうです。『俺の小学校じゃこういうのが出た』とか。世代によって、脱脂粉乳、牛乳瓶、紙パックの牛乳と分かれるとか」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  2. 2
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  3. 3
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  4. 4
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  5. 5
    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉

    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉会員限定記事

  3. 8
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  4. 9
    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた

    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた会員限定記事

  5. 10
    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」

    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」