加藤浩次は狂犬と常識人が同居した男…「スッキリ」終了で新たな姿に期待
実際、2019年に芸人の“闇営業問題”があった時にも、当時所属していた吉本興業に対して堂々と批判するコメントを展開した。その後、吉本の所属ではなく、エージェント契約という“対等の関係”になる。この契約が21年3月に終了し、吉本側から「更新しない」と言われたことにさすがに驚いたと話していた。以後は個人事務所での活動となったが、仕事は順調だった。
こういうこともあった。「スッキリ」の司会が1年を過ぎたあたりで、僕が「近所の主婦の人たちが『暴れん坊とは見違えるくらい、いい人』と言っていて評判でしたよ」と加藤に声をかけたことがあった。その瞬間、マネジャーに向かって「聞いたか? イメージアップ作戦大成功だな」と反応してみせてくれた。彼なりの照れ隠しに見えたが、正義感と常識人が同居した人物なのだ。
17年間、朝の番組を続けたが、時間帯も彼にとっては好都合だった。普通、バラエティー番組などは午後から夜にかけての収録がほとんどなので、他番組に出続けられたのだ。
今後はこれまでに築いた人脈を生かし、情報番組的な常識人キャラでもいけるし、朝の番組から解放されて再度暴れん坊キャラを見せることもでき、仕事の幅を広げることだろう。加藤の新しい姿にも期待したい。