池内淳子編(7)「愛する男に今の自分ができる精いっぱいの化粧。これが最後の化粧になるんです」
「沓掛時次郎・遊侠一匹」(1966年)の後半。病身のおきぬ(池内淳子)は、これ以上時次郎(萬屋錦之介)に世話をかけたくないという思いから息子の太郎吉とともに姿を消した。それから1年後、雪の降る旅籠の一室で時次郎は宿の女将に、自分の胸の内を語りだす。
「時次郎は友人の話として…
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