著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

「2023年TVスカタン大賞」は有働由美子に!バンソウコウ貼って生放送出演の天晴れ

公開日: 更新日:

 今年も残り1週間。ヌートバーのペッパーミルパフォーマンスが遠い遠い昔に思えるほど目まぐるしい一年でした。昨年の今頃、旧ジャニーズ帝国の崩壊を誰が予想できたことでしょう。まったく世の中、何が起こるかわかりません。

 というわけで、1年間を振り返りつつ「2023年スカタン大賞」を発表。

 バラエティー。これはもう間違いなくフジテレビの「ぽかぽか」。1月にスタートしてからずっと何をやってるのか。ゲストが2キロの牛肉の塊から300グラムを切り分けることができるかどうかの「牛肉ぴったんこチャレンジ」だけが見どころのトンチキ番組。とくに気持ち悪いのが13時に出てくる上半身裸のムキムキ男の「ハト胸時計」。ゲストのタマも切れ、見ててつらい。

 ワイドショー。こちらは世間を震撼させた歌舞伎市川猿之助。両親の自殺幇助で懲役3年・執行猶予5年の有罪判決に。いとこの市川中車(香川照之)のセクハラなどちいせえ、ちいせえ。

 お気の毒なのは甥っ子に名跡「猿之助」を託した先代・猿之助(市川猿翁)。澤瀉屋の今後を憂いながら9月にこの世を去ってしまった。

 報道部門は旧ジャニーズ報道における各テレビ局の検証番組。NHKに始まり、各局が検証番組を放送していたが、どれもチャットGPTにつくってもらったのかというほど同じ内容で呆れる。物言えば唇寒しでダンマリを決め込んで、批判をかわそうとした。「愚か者の所業、恥を知りなさい」と三原じゅん子議員に怒ってもらいたい。

 ドラマ。ぶっちぎりで大河ドラマ「どうする家康」だ。

 最終回「神の君へ」で後半、瀬名(有村架純)が出てきてからは、完全なファンタジー。亡くなった家臣たちが蘇って家康に感謝。アホくさいとはこのこと。

 私の中では茶々が自害するところで最終回は終了。主演は北川景子だったことにしてもいいくらい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」