東京都知事選「過去最多候補者」で頭が痛いテレビ局…“その他大勢”はどこまで報道する?
ワイドショーなどでは、蓮舫と小池を同じ尺(映像時間)で流し、石丸や清水、田母神にちょこっと触れて、「この他にも全部で56人の方が立候補しています」と伝えてバランスをとっている。
■政見放送は大荒れ必至
50人を超える立候補でさらに困っているのはNHKだ。選挙期間中に候補者ごとに30秒以内の経歴放送と5分30秒以内の政見放送のセットを2回、経歴放送のみを1回の計12分30秒流すことになっているが、56人となると延べ12時間近い。毎日1時間近くを充てなくてはならない。これまでは朝の情報番組「あさイチ」を休止したり短縮したりして割り当ててきたが、それで間に合うかどうか。夕方や夜の首都圏ネットワークの時間帯を使うことになるかもしれない。民放ではTOKYO MX、ラジオはNHKラジオ第1、TBSラジオが政見放送を流す。
NHKが最も心配しているのは、政見放送でとんでもない乱行をやらかす候補者が出そうなことである。前回の都知事選では上半身裸のおむつ姿になって卑猥な発言を繰り返したり、男女の性行為を演じたりした候補者がいた。