ドン・ファン事件逮捕から3年…15億円遺産の遺留分請求で分かる早貴被告の「負けない」自信
和歌山県田辺市で2018年に亡くなった資産家「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助さんの遺産を巡る裁判で、遺言書の無効を求めた遺族側の訴えを和歌山地裁が退けた。遺族側の敗訴だ。「全財産を田辺市にキフする」と赤ペンでなぐり書きのように書かれた遺言書が“有効”と判断されたわけだ。
すでに野崎さんの遺産は市が代理人と共に管理していて、市側は現段階で15億円を超えるとしている。敗訴した親族は28億円以上あるとして、「控訴する方針で準備している」と僕の知り合いの関係者が話していた。
この判決、実は紀州のドン・ファン事件で殺人罪に問われている元妻・須藤早貴被告(28)の今後の動きにも影響を与えることになる。その関係者によると、遺産が全額、田辺市のものという判決が確定すれば、須藤被告は速やかに遺産の相続に関して「遺留分を請求する」というのだ。遺留分は法律で認められた権利であり、彼女が裁判を起こすまでもなく、市側にその意向を表明、通告するだけでいい。通常であれば妻である彼女が全財産を相続するところだったが、遺言書があるため遺留分としてその半分、それでも7億円以上が入ることになる。