著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

無駄話番組「きらきらアフロ」「バラダン」を惜しむ…地上波から消える長寿番組の悲喜こもごも

公開日: 更新日:

最後にいいことを言った神田正輝

 番組は続くが、メインキャストが代わるパターンも。「news every.」(日本テレビ系)の陣内貴美子、「めざましテレビ」(フジテレビ系)の三宅正治、「朝だ!生です旅サラダ」(テレビ朝日系)の神田正輝(73)。

 神田は体調不良で番組を休んだり、戻ってきても生気がなく心配していたが、27年半務めていたMCを勇退する。最終回では神田本人が後を引き継ぐ松下奈緒(39)、勝俣州和(59)とグアムを旅するものだったが、グアムの空の下でバーベキューをするなど元気そうで安心した。

 神田は草野仁から番組を引き継いだ際、「兼高かおる世界の旅」のようにしたいと思っていたという。「旅と旅行は違う。旅は起きた時から始まっている。行程など考えず、ゆっくり歩くのが旅」と神田。ただのダジャレおじさんかと思っていたら、最後になかなかいいことを言っていた。

 37年続いた「朝まで生テレビ!」(テレ朝系)も9月で地上波放送が終了した。最後のテーマは「激論!新総裁誕生!ド~する!?ド~なる!?日本」。同日、決定した自民党新総裁石破茂への課題などを論客たちが侃々諤々。喜々として指揮を執るのは田原総一朗(90)だ。

 3時間の生討論を終えた田原を渡辺宜嗣、下平さやかが両脇から挟むように座り、10月からはBS朝日で日曜夜7時から放送すると視聴者にお知らせしたが、その際、「ゴールデン」ということを強調。「これまで遅くて見られなかったという人たちにも、多くの人に見ていただけます」

 惜しまれつつ終わる番組、惜しまれていないのに終わらない番組。番組もいろいろ、テレビ局もいろいろ。

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