渡哲也「闘う家長の忍耐と狂気」(1)高校時代は喧嘩三昧。謹慎、停学はしょっちゅうだった──

渡哲也(本名・渡瀬道彦)を評して、国文学者の松田修はこう記した。
「かつてもっとも反家父長的であった者こそ、もっとも優れて今、家父長なのだ。そしてかつての家父長は力であった。今の家父長は引受けて、耐える者の意味である。(高倉)健とはちがった意味で哲也もまたストイックなので…
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