フジテレビ瓦解の“最悪シナリオ”とは…「第三者委員会」後も混乱必至、それでもコトを急げない複雑事情
その「フジテレビの天皇」とも称されるフジサンケイグループ代表の日枝久取締役相談役(87=写真)は、2月に経営諮問委員会の委員を辞任し、現在も圧迫骨折で入院中とされる。芸能ライターの吉崎まもる氏がこう話す。
「第三者委員会の報告を受けて、例年6月の株主総会で正式に役員人事も一新し、ドンの日枝さんにも完全に外れてもらって新たなフジテレビに生まれ変わることを世間にアピール――これがベターなシナリオというか、信頼回復の道はそれ一択しかないでしょう。ただ、コトを急ぎすぎるわけにもいかない事情もある。慌てて刷新感をアピールし、スポンサーが戻りつつある中で、万が一にも第2、第3のスキャンダルが飛び出したら、すべてが水の泡。秋の改編期までにメドを立てて、十分にウミを出し切ってから、来年春の改編期に本格始動という“青写真”を描いているようです」
そのシナリオがひとつでも狂ったら、今年2月の放送収入が前年同月比およそ9割減なんて悲惨な状況が続きかねない。
「“日枝さん子飼い”の守旧派も、さすがに今の状況では『人事の一新はやむなし』と観念しているようですが、当の日枝さんが『俺は辞めん!』とごね出す可能性もゼロとは言い切れないところが怖いんです。局内では『いい(転職)話はありませんかね?』なんて聞いてくる制作スタッフもいますし、そうなったら、いよいよフジの“崩壊危機”が現実味を帯びてくるかもしれません」(前出の吉崎まもる氏)