体に生えるカビの健康被害…全身に影響する口の中の対策が必要

公開日: 更新日:

 お風呂場や台所などに繁殖するカビ。そのカビ(真菌)の一種が免疫機能が低下した高齢者、糖尿病患者、口腔乾燥症などにとりつき、健康被害の原因となることがある。とくに気をつけたいのが口のカビだ。自由診療歯科医師で「八重洲歯科クリニック」(東京・京橋)の木村陽介院長に話を聞いた。

 カビである真菌は意外や意外、人が属する動物の次に進化した高等生物だという。細胞レベルでは、人の細胞と同じ核や細胞小器官を持つ真核細胞で、見た目は人にそっくりだ。

「真菌はあらゆるところに生息していて、その種類は多く、わかっているだけで10万種以上、未知のものは150万種以上といわれています。つまり人は真菌に囲まれ生活しており、両者は切っても切れない関係です。それでも人が病気にならないのは、長い時間をかけて多くのカビに対する免疫を獲得してきたからです」

 しかし多くの人は、真菌による健康被害を常に少しずつ受けている。例えば「外耳道真菌症」という耳の病気は、耳の入り口と鼓膜を結びトンネル内に浮遊するカビ=真菌が繁殖することで発症する。「内因性真菌性眼内炎」という目の病気は真菌が目の中に入り込み発症する。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された