尾西食品 市川伸介社長(2)地元農協に勤めるつもりが、採用枠がなく…

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尾西食品の市川伸介社長(C)日刊ゲンダイ

 尾西食品は「アルファ米」で知られる“非常食メーカー”である。

 市川伸介(64)は新潟県十日町市の出身。魚沼産米を生産する農家の長男として生まれた。

「奥深い山間地だったので機械化が遅れ、私が幼い頃には田植えから草取り、稲刈りなど全部、手作業でした。まだ、牛を使って田んぼを耕していたんですよ」

 耕運機が使われるようになったのは、市川が小学生になってからのことだった。

 山間地の棚田でほそぼそと米作りをするだけでは生計が成り立たず、父は農業の傍ら、友禅染の仕事を行っていた。

「高校を卒業したら地元に就職するのが当たり前みたいな環境の中で、私も高3の10月くらいまでは地元の農協とか役場に就職するつもりでした」

 ところが、人口減少のあおりを食い、 

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