エネルギーを作る「ミトコンドリア」を維持するには何をすればいいのか

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「ミトコンドリア」は細胞内で生命維持に必要なATPと呼ばれるエネルギー物質を作り出す。しかし、役割はそれだけじゃない。その過程で代謝水を作り、細胞の内外をその水で浸すことで多くの物質を溶け込ませて代謝や運搬に役立てている。同時に活性酸素も産生し、適量ならばその強い酸化力によりウイルスや細菌を攻撃する役割を果たすが、過度になると細胞自体を障害することにもなる。

 その一方で、ミトコンドリアの機能が衰えれば大きな災いを招く。エネルギー不足のため、細胞の入れ替えが滞る。水不足のため、血流が悪くなって皮膚が乾き、しわが増える。目や髪の毛の潤いもなくなる。免疫細胞の働きも低下し、感染症を招く。

 また、本来作られるはずのエネルギーや水に代わって、熱と活性酸素が大量に作られる。過剰な活性酸素は、正常細胞のDNAを傷つけてがん化のスイッチを押したり、細胞を老化させたり、さらには動脈硬化を促し心血管疾患の発症リスクを高めることにもなる。

 そんなミトコンドリアを元気に維持するにはどうすればいいのか? ハーバード大学医学部&ソルボンヌ大学医学部客員教授の根来秀行医師が言う。

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